田舎の賃貸あるある「大量に残されたモノ」あなたならどうする?

目の前に、大量の物があるとします。
「これ、ぜんぶ捨てます!」と言われたら、どうしますか?

ガラクタや明らかなゴミばかりだったら「は〜い」と返事して終わりだけれど、まだまだ使える家具や、こだわって集められた食器、骨董品が含まれていたら…。

「えええ、捨てちゃうの?もったいない!」と思いませんか?

私たちはそう思いました。そして、「ちょっと待った〜!!!」と言ってしまいました。

だから今、大量の「もの」と向き合っています。

田舎の賃貸あるある。モノをどうするか?

なんの話をしているかというと、私たちが今、大分県竹田市という小さな田舎町ではじめようとしているシェアハウスです。
私たちがシェアハウス用に借りた3階建ての物件には、大量のものが残されています。

貸主の方は、本当にいい方で「全部、こちらで処分してから貸しますよ」と言ってくれたのですが、よく聞くと、業者にお金を払って引き取ってもらうとのことでした。まだまだ使えるものもたくさんあるのに、これらが全部なくなってしまう、しかも「売る」のではなく、こちらでお金を払う形で。

借りる前に家を見せてもらったところ、家の中に置かれているものは、まだまだ使えそうなものがたくさん。しかも、ものにこだわって生活されていたようで、食器一つ、家具一つ、ちゃんと選んだんだなぁと思わされるものばかりなのです。

すごかったのが、絵や置物、巻物なんかの…「飾るもの」。

大量の額縁。とにかくデカイものが多い!

あらゆる置物。木彫りの熊は当然。おじいちゃんおばあちゃんの家に大抵あるパワーストーン、アイヌの置物、よく分からない木、布袋様、女神、龍、シーサーなどなど。すごいところでは、ウミガメの剥製。

キジの剥製。

食器は作家さんものも多く、木箱に入れて、説明書きも添えられたものもたくさん。調べたところ、一つ2万円近いぐい飲みも。

いや〜。もったいないですよね。うん。もったいなさすぎます。

 

夫「いらないものは、置いていってくだされば、こちらでなんとかしますよ」

オーナー「そうか〜」

 

ということで、引渡し後に、家に入ってみると。

ほんとに、全部、そのままだった!!!!!

正直、金目のもの(?)は持っていかれるんだと思ってたんですね。
どのくらい価値があるのかはわからないけれど、木彫りの人形とか、翡翠の置物とか、巨大な竜とか、高そうなんですよ。

ぜんぶ残ってるとはー!!!

シェアハウスに前に住んでいたのは、オーナーの奥さまのご家族で、奥さまのお父様お母様が趣味で集めた物が多いのだそう。だから、オーナー自身の持ち物はあまりないのだそう。

私がオーナーなら、自分のものじゃなくても、これはお金になりそうだから、どこかに売ろうと、金目のものは持ちだしそうなものだけど。ほんと、太っ腹というか、余裕を感じさせる紳士なのです。

ということで、山ほどのものと向き合うことになりました。

売る?あげる?ネット?リアル?

はじめは、基本的には売ろうと思ってたんです。
ヤフオクとか、メルカリとか、ガンガン出品して、小金にして。そのお金をシェアハウスの改装費にあてる。

ネットならば、マニアックなものでも、本当に必要な人にマッチングできそうだし、その分お金になりそう…。

 

でもね、これだけあるんですよ。

もう、数が半端なくって。

しかも、物の価値が、自分自身わからないものだらけ。

翡翠らしいものの置物ひとつ売るにしても。

え、まじで翡翠なのかな?どこのやつなの?ほんとはプラスチックだったら、大クレームだよな。と、あれこれ考えなきゃいけないわけです。

大量にある木の置物にしても。
龍とか女神とかすてきだけれども、どこの国のものなの?そして、どうやって送る?送る途中で壊れたら?

そんなことを考えたら、途方に暮れてきた、市原夫婦。

そこで考えたのは、もう、ひとりじめはやめよう!ということ

価値があるかもしれないけれど、自分たちだけでは価値を処理しきれないならば、日頃お世話になってるひとたちにどんどんわけよう!

最後に残ったものだけを、売るなり、捨てるなりしよう。

「ちょうど、11月半ばには、この竹田に大勢の人がおしかける竹楽というお祭りがある。それまでに、ものをあげまくってしまおう。」

誰かがいらないものも、誰かの価値になる

ふだんお世話になっているひと。
この竹田でがんばろうとしているひとに、どんどん声をかけました。

シェアハウスを案内して、物色してもらいます。

市原家のものではないけれど…

「いいんですか?ありがとう!!」
なんて言われて気持ちよくなり。

ひとそれぞれ目をつけるものが、ぜんぜんちがうことに驚かされました。

まさか、これは持っていかないだろう思うようなものばかり集めるひと。

美意識に基づいて、古いものを集めていくひと。

本当に使うかを考えて、迷って迷って選ぶひと。

大好きな骨董品を入手して、スペシャルスマイルを見せてくれるひと。

「ものが流れ出している」
そんな言葉が、頭に浮かびました。

この家に留まっていて、持ち主を失ったものたちが、新しい持ち主の元へ向かう。

ヤフオクでも、メルカリでも、それは同じことだけど、直接、地元のひとにあげたことで、物の流れも、行先も見ることができた。

そして、その先でどんなふうに使われているかも。

誰かのいらないものが、誰かの価値になる。ゴミになりうるものも、持ち主を変えることで、宝物になる。ものをもらったり、買ったりすることで、まえの持ち主とつながりが生まれる。

その様子は、なんとも言えないすてきなものでした。

 

もちろん、シェアハウス用にもいくつかのものを確保しました。

もともとこの家にあったものが、シェアハウスに生まれ変わったあとも、使われ続ける。

ぜんぶのものを捨てて、一から買い揃えた場所よりも、きっといい空間になると思うのです。

そして、この記事を書く今日はちょうど3日間の竹楽最終日の夕方。
1日目、2日目とお祭りに押しかける人たちがたくさんこのシェアハウス(になる予定のこの建物)にやってきて、本当にたくさんのものを買っていってくれました。

最後の夜が、これからはじまります。また、報告をしますね。

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