私たちが営んでいる、大分県竹田市にあるシェアハウス「暮らす実験室 IKI」では、無料のおためし移住を受け付けています。
そのお試し移住という枠で、トータル1ヶ月くらい、このシェアハウスに滞在してくれているなおちゃんが「おためし移住の体験記」を書いてくれました。
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大分県竹田市にある、築約50年の物件をリノベーションしてつくったシェアハウスです。メイン機能はシェアハウスですが、ゲストルームあり、イベントもするし、多分一階は何かのお店もします。
それぞれが、したい暮らしを探し、やってみる場になればいう思いを込めてこの名前がついています。
なおちゃん
では、スタートです。
IKIとの出会い。10ヶ月の世界一周の旅の後…
朝が好きだ。
静まり返っている街が好きだ。
透き通る青空が好きだ。
今回はそんな朝を愛する人間のIKIでの過ごし方について。
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私とIKIの出会いは、インターネット。
(と書くと今っぽい。)
私がIKIを見つけたのは、2019年9月。
10ヶ月の世界一周の旅から帰ってきて、すぐのことだった。
日本食を愛してやまない私はやっぱり日本に住むべきなんじゃないか、
それなら地元の九州の田舎はどうだろう、そんな曖昧な思いを元に、
インターネットの大海原を彷徨っていた。
その時に見つけたのが、暮らす実験室IKIだった。
9月後半にワークステイで訪れて以来、
友人を連れてきたり(大分県竹田市へおためし移住体験記参照)
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竹楽というお祭りに参加したり、温泉に入ったり、子供たちと遊んだり。
私自身も竹田を出たり入ったりしながら(屋久島や福岡に行ったり)
なんだかんだ、11月後半の今になっても、ここ、IKIで生きている。
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独身者が子供たちと過ごすことの利点だったり、
田舎で暮らすことの苦楽だったり、
竹田で出会った個性的な人たちのことだったり、
たくさんネタはあるけれど、
今回はやっぱり私の大好きな竹田での朝の過ごし方を。
毎朝登ってしまう、岡城の魅力
”私的“竹田の見どころNo1は、岡城。
ぶっちぎりの1位。誰がなんと言おうと1位。
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IKIから岡城まで徒歩30分と聞いて、朝が好きで城が好きな私が、
行かないわけがない。通わないわけがない。
あれはまだ暑さが残る9月27日。初めてIKIから岡城まで歩いた。
満開の彼岸花が、道端に寄り添うように連なる。
暑い夏をもっと熱くするかのような、真っ赤な彼岸花。
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汗だくで登ってきた私の目の前に広がる景色はとても綺麗で
こんな景色を独り占めできるなんて、と
1日目にして岡城散歩の虜になっていた。
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この日を境に、毎日6時に起き、岡城へ往復1時間かけて散歩するのが
私の朝の習慣になった。
岡城って歩いて行けるの?軽登山やん!という言葉が聞こえてきそうだが、
この毎日の散歩の中で、同じ習性を持つ生き物に出会うことになる。
まず出会ったのはクリーム色の野良猫。
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岡城の駐車場付近で生きている。とても人懐っこい。
週に半分は会えるので、挨拶がてら撫でるのが私の習慣に加わった。
次に出会ったのは、柴犬のS君(仮名です)。
ご近所の飼い主さんと毎日岡城の駐車場付近を散歩している。
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こちらのクリーム色も、前述の猫に負けず劣らず、人懐っこい。
人間が好き。走るのが好き。とにかく元気。だけど、優しい。
毎日同じ時間に散歩する生き物同士、
仲良くなるまでに時間はかからなかった。
ある日、飼い主さんから「S君と一緒に岡城登ってみる?」と。
実は岡城の駐車場から、岡城の頂上までの急な坂を上るのがきつくて、
いつもの散歩では避けているのだそう。
でも、もし私が頂上まで連れてってくれるならありがたい、とのこと。
私は二つ返事で「はい、もちろんです。」と即答した。
ペットといえば亀しか飼ったことがないけど(それもレアだけど)
S君はとても人懐っこくて良い子だし、
毎日1人で歩いているので、たまには仲間がいた方が楽しいんじゃないか、
そもそも、都会に住んでたら、こんな会話になることないよなあ、
と全ての側面で面白みしかないので、
この日からS君と私の岡城散歩がスタートした。
壮大な景色を一緒に眺めたり、
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紅葉を一緒に眺めたり、
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クリーム色の野良猫が気になって、その場を離れなかったり、
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霜が降りる肌寒い朝を共に過ごしたり、
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私の朝の1時間は、岡城とS君のおかげでとても清らかで健やかだ。
S君とは、岡城の駐車場で会えたら、一緒に散歩するし、
会えない時は、少し寂しいけどまた明日かな、と1人散歩する。
約束も何もしてないけど、そのゆるい関係性が、私は好きだったりする。
本当に毎日歩くものだから(雨と風邪の時以外)
雨上がりの紅葉が1番美しいことを発見してしまった。
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天候や、S君の機嫌次第で、自分の思うように散歩ができないと
思うこともあるけど、でも、そんなの、取るに足らないことで、
今日も元気に生きていることに感謝する。
人生に必要なのは人脈やお金ではなく、愛と健康だと思う。
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そんなわけで、20代を都会(福岡→東京→シンガポール)で過ごした人間が
突如田舎暮らしをすると、朝の散歩が習慣になって、
猫や犬と友達になって、竹田の大自然に大いに癒される、という話でした。
数泊の旅行では絶対に味わえない、竹田のリアルな生活を実践することで、
どんどん竹田という街が好きになっている今日この頃。
壮大な自然があり、美味しい湧水があり、面白い人たちが集まる竹田へ
あなたもお試し移住してみませんか。(≒ 一緒に散歩しませんか?)