私たち市原家は、大分県竹田市にあるシェアハウス「暮らす実験室 IKI」で暮らしています。
今、子どもが5歳と2歳。まぁガヤガヤした年齢です。
シェアハウスというと「独身者向け」という印象が、一般的には強いと思いますし、実は私たちも最初はこのシェアハウスを「独身の皆さん向け」にしようと事業をスタートしていました。
ただ、準備中の段階でお試しで住んでみたら…思いの他「よく」て。子持ちで、みんなで共同生活するって、めちゃくちゃいいじゃないか!!と住み続け、今では「多世代シェアハウス」と名乗ることさえあります。
子持ちでシェアハウスに住んだ感想を書いてみたいと思います。
まず、楽になった。子育ても、家事も。
これは私たちのシェアハウスの環境にも理由があるんだと思います。
「ボランティア」としてお手伝いをしてくれる方を随時募集していて、シェアハウスのDIYをしてもらっています。家事や子育てに関してもヘルプをしてくれています。だから、手が増えたってのは圧倒的にあります。
こちらが提供するのは、寝る場所と3食。3食作るのは大変って時は、料理をお願いしちゃえばいい話。
子どもたちも私も体調を崩した時、ご飯を作って、掃除なんかも全部やってくれて、泣けました。
ボランティアの人がいない時でも、夕食作りを誰かがやってる間に、誰かが子どもと遊んでくれたりします。それがほんとに助かる。
教育的にもいい。子どもには、親以外の大人の背中も見て欲しい。
子どもたちにとっても、いろんな人と一緒に過ごすことは、いいこと尽くしだと思います。
例えば、母である私が不機嫌な時は、さっと他の人に声をかけたりしているし(笑)
今後、子どもたちが成長するに応じて、さらにこの複数のおとながいる環境というのは重要になっていくと思っています。
変化が激しく、価値観が多様化していく今、親の私の考えや価値観が、子どもたちにとって大きすぎるものであって欲しくない。いろんな価値観、人生の中の一つの例が、親である私たちだ。そんな世界観を、たくさんの大人の背中を見ることで自然と感じ取って欲しいと思います。
何より親にとって、話せる大人がいることが楽しい
私が寂しがり、というのはあると思いますが、料理するにしても、掃除するにしても、お茶のんでダラダラするにしても、人と一緒だと楽しいものです。
家事を楽しむ「丁寧な暮らし」に憧れはするけれど、どうしても1人で擦ると「こなすもの」になってしまいます。それが、人と一緒にすると楽しくなるんですよねぇ。
人生相談しながら、考えを話したり聞いたりしながら、ふざけあいながら手を動かすと、気付いたら終わっていて「きれいになったね」とか「おいしくできたね」とか言い合う。
「そんな理想的な光景、ありうるの〜?」と言われそうですが、実際この生活をすると「ぜんぜんある」光景だと言えます。
多分、今みたいな「核家族」、上下関係の厳しい「家制度」ができる前、もっとゆるい集団生活をしていた頃の人類にとっては、ごくごく自然な様子だったんじゃないでしょうか。
あ、あと。子どもと一緒にいてイライラした時。夫の正さんにイライラした時。他の大人の目があるだけで客観的になれます。そして、時にはすぐに愚痴って(笑)それが笑われたりして、気分が晴れたり。もちろん、自分の中だけで深く考えるべき悩みや不安はありますが、話したい時にすぐ話せるというのは、大きなメリットです。
「暮らしの共有」をもっとしていきたい
なんとなく住み始めたシェアハウスで、暮らしを共有することを知り、手放せなくなった私たち。
もちろん合う、合わないはあると思いますが、それでも、やっぱりメリットが大きすぎると思うんですよねぇ。子育て中でも、いや子育て中だからこそ、暮らしを共有することを多くの人に味わってほしい。
ただ、私たちのシェアハウスが小さいから、なかなか他の家族に対して入居の募集をかけられず、このメリットを共有しきれてないというのが、今の課題です。
(ウィークリーorマンスリーステイは、単身者も家族連れも大歓迎)
近所にいい物件があったら、家族向けにリノベーションして、貸し出すか売り出すかしたいなぁなんて、最近考えたりしてます。私たちのシェアハウスの公共スペースもシェアして、気軽に行き来して…。英語が得意な人が英語を教え、ものづくりが得意な人はそれを教え、暮らしも教育もシェアできたらなぁ。
なんて、妄想段階ですが。
でも、そんな風に思うほど、家族だけで独立していた時よりも、「共に」過ごすシェアハウスの暮らしが居心地がいいのです。
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ウィークリーやマンスリーでのステイも受け付けています。
ご興味がある方はぜひご連絡くださいね。